大断面木構造体
サザンライト・クラブ のP&Bは最小でも20cm角の柱や梁、必要と思われる箇所には50cm程の梁を惜しみなく使い、住宅の骨組みとなる構造体に使用しています。一般的な構造材の住宅と比べて約4倍近くの木材を使う事になります。大断面の構造体を扱うのは強度にたいする不安ではなく耐久性への対処です。昔の住宅もその様に作られてきました。
新月伐採木の使用
月や太陽はいつも我々の身近にあり、あらゆる生命の活動に重要な役割を担ってきました。月と木の関係は機能性や効率を追い求めた現代社会で忘れ去られていました。木は月のリズムによってその生命活動を変化させています。満月から新月へと繰り返される月の営みの中で、最も上質な木材を得る為に新月期に伐採をする事を古(いにしえ)の人たちは知っていました。
・冬季伐採である事
・葉枯らしを十分に行う事
・材は天然乾燥させる事
といった条件を満たさなければ「新月の木」にはなりません。
木を伐採する時期は10月〜1月の間がベストとされています。
それは木が水分を最も少なく吸収する時期だからです。ではなぜ水分が少ないといいのでしょうか?
答えは、「デンプン質が少なく、腐りにくい、カビにくい、狂いにくい」といった木になるからです。
その結果、色艶のよい、丈夫で良質な木材が得られる事となります。
サザンライト・クラブ ではこの価値ある樹木をいち早く取り入れ、
ログハウス造りに使用する事を決めました!
沖縄に移動するにあたって、この丸太たちも一緒に運んできました!
まだ半分ほどの丸太が群馬県に残っています。
新月伐採木については
こちらの本がおすすめ
新月伐採木ってなに?
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フォーポイント・サドルノッチ
4本のラインが1点で交わるようにカットされる、フォーポイント・サドルノッチ。
カナダ生まれのログビルダー、デル・ラドムスキーが考案したもので、 4本のラインとはノッチの上端とスカーフの下端、その上のログのノッチの下端とフルーブの端だ。フォーポイント・サドルノッチ(4つの点)があるわけではなく、正式な名前は「フォーライン・イントゥ・ザ・ワンポイント・サドルノッチ」という。
そもそも樹木は上に行く程細くなっている為、丸太には細い方(トップ)と太い方 (バッド)がある。
この差をテーパーといい、ログを積むとこの差のためにどうしても 傾斜してしまう。
そのため、一般的なサドルノッチでは、強い傾斜とほぼ水平の段が交互にくるように積む。
一方、フォーポイント・サドルノッチは、すべての丸太のテーパーを測ってその平均値を出し、
手持ちの材をすべて活かせる3種類のレフトアップ値(カットされない残り部分)を決め、
その数値に合う丸太を選んで載せていくというもの。この方法だと、すべての段で一定の 緩い傾斜が保たれる。
4本のラインがぴたりと1点に集まるノッチの美しさは他にない。
(2010.3月号、夢の丸太小屋に暮らすより抜粋)
※さらにサドルはコーンケープにして乾燥、収縮に追随する様にしています。
(そうすることによりノッチに隙間が出にくくなる)
ノッチとグルーヴの関係では、デルのオーバースクライブではなく当社独自で考案した
アンダークスライブ(当社オリジナル名)で刻みを行っております。
フォーポイント・サドルノッチの取材
2009年12月22日(火)
「夢の丸太小屋に暮らす」編集部さんがワークサイトに来られ、弊社が行っておりますフォーポイント・サドルノッチの取材をして頂きました。
ノーザンライト・ログホームズ(現サザンライト・クラブ)では、この方法でフルログハウスを刻んでおりました。
沖縄ではフルログハウスは施工しませんが、サザンライト・クラブ の宿泊施設「やがじ家」のBBQハウスは、
フルログとなっています。(2020年2月末完成)
沖縄に滅多にないザ・丸太小屋でのBBQ!特別な時間を大切な人とだけでお楽しみいただけます♪
ぜひ休日は自然たっぷりの北部に泊まりに来てください♪
自然回帰
ログハウスの構造美「現し」
古来より歳月を重ねている木造建築は、「現し」を大切にしてきました。それは日本の住宅だけではなく世界各地に残る古民家にも共通しています。木は生きて成長している時だけでなく、切られて建材になってからも呼吸し続け200年後に最も強くなり1200年を経て尚、切られた時と同じ強度を保ち続けます。ログハウスは正に「現し」の象徴とも言えるでしょう。「現し」の構造美は我々の生活に自信と信頼を生み出してくれるといえるでしょう。